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夏風邪ってなに?原因と症状を知り、正しい予防と対策で夏を元気に!

子ども

chi01-150x150消化ライフ編集室 健康オタクのちぃちゃんです。
最近、私のまわりでパワーダウンしている人の話をよくききます。

下痢が続いているのです。ずっと喉が痛いのです。咳がとまらないのです。いわゆる「夏風邪」と思われる症状ですが、この「夏風邪」長引いてしまいがち。

今回は、夏風邪ってなに?どういう症状?など、夏風邪の原因を知って、しっかり予防と対策をして夏を元気に楽しく過ごしましょう!というお話をしたいと思います。

夏風邪について知ろう!

夏風邪ってなに?夏にひく風邪じゃない。たしかにそうです。風邪は寒くて乾燥しているときにひきやすいと思っていたのですが、なぜ夏風邪をひく人が多いのでしょうか?みなさん知っていますか?

夏風邪の原因

夏風邪も一般の風邪も、原因の80~90%はウイルスと言われていますが、夏風邪と一般の風邪は原因となるウイルスが違います。なので症状にも違いがあります。
風邪のウイルスは何百種類とありますが、夏風邪のウイルスは高温多湿の環境を好んで活動します。そんなウイルスの中で、よくきく「エンテロウイルス」と「アデノウイルス」についてお話します。
ウイルス

【エンテロウイルス】
エンテロウイルスは、腸管ウイルスとも呼ばれています。ウイルスが腸管で繁殖するのが特徴で、「発熱」「のどの痛み」や「下痢」「腹痛」など腸の症状がでます。飛沫(ひまつ)感染や経口感染で体内に入ってきます。

【アデノウイルス】
アデノウイルスは、鼻やのどから入って扁桃腺や気道に感染するのが特徴です。「発熱」「のどの痛み」「咳」などの症状がでます。飛沫(ひまつ)感染、接触感染、経口感染で体内に入ってきます。

夏風邪の症状

夏風邪の症状は、「発熱」「のどの痛み」「咳」「鼻水」「頭痛」という風邪の症状、「下痢」「腹痛」など胃腸系にくる症状、そして「目やに」「湿疹」などの症状がだたりします。
赤ちゃん
子どもがかかる三大夏風邪

子どもがかかる三大夏風邪「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」についてお話します。三大夏風邪は、子どもだけがかかる夏風邪!ということではありません。大人も発症し、中には重症化するケースもありますので気をつけてください。

手足口病

■手足口病とは

口の中や手足などに水疱性の発疹がでる、ウイルス性の感染症です。「エンテロウイルス」と「コクサッキーウイルス」などが原因ですが、ウイルスにはいくつかのタイプがあり、何度もひく可能性があります。患者のほとんどは子どもで、5歳未満の小児が80%を占めているという統計がでています。大人にも感染する可能性はあります。

■症状

  • 感染してから3~6日(潜伏期間)後に、口の中や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱性の発疹がでます。水泡はかさぶたにはならず、1週間くらいでなくなります。
  • 発熱することもありますが、高熱になることはあまりありません。ほとんどの場合、数日間で回復します。
  • 1ヶ月後くらいに、手足の爪が剥がれることもあるようですが、新しい爪が生えてきて自然に回復しくるようです
  • 発症から2~3日目以降に発熱がひどく、吐き気や頭痛の症状がでてきた場合は、脳や髄膜にウイルスが入っている可能性があります。まれに髄膜炎、脳炎などの合併症になる場合もありますので、注意が必要です。

■予防
しっかり手洗い!きちんとマスク!

  • 手足口病は、咳やくしゃみなどで感染する「飛沫感染」と、手などが触れることで感染する「接触感染」が主な感染経路です。
  • 回復した後も、口から1〜2週間、便から2〜4週間と、回復した後も比較的長い期間ウイルスが排泄されます。また、感染しても発病しないでウイルスを排泄している場合もあるそうです。
  • このようなことから、発症した人だけを隔離しても予防にはならないのです。日頃からしっかりと手洗いすることが大切です。タオルの共有はしない方がいいですね。

■治療

  • 手足口病に効く薬、治療方法はないので、家で安静にすることが基本的な治療です。1週間くらいで水泡もなくなり、熱も下がってくるケースがほとんどです。
  • 口の中の水泡が痛くて飲み物がとりにくくなると「脱水症状」になるので、水分補給をするよう心がけてください。
  • 高熱、嘔吐、頭痛、呼吸が早い、脱水症状、ぐったりしているなどの症状の場合は、すぐに再受診してください。

 

ヘルパンギーナ

■ヘルパンギーナとは

風邪の症状と、口の中に発疹がでるウイルス性の感染症です。ほとんどの場合「エンテロウイルス」が原因となっています。乳幼児がかかりやすく、子どもがかかる夏風邪の代表です。広く感染するため、幼いお子さんのいるご家庭は注意が必要です。大人がかかると重症化する可能性もありますので、気を付けてください。

■症状

  • 感染してから2~3日(潜伏期間)後に、38度以上の高熱がでます。発熱は1~3日続き、食欲不振、頭痛などの症状がでます。
  • 発熱と同時に、のどが赤く腫れ水泡ができ水を飲むだけでも、のどが痛くなります。水泡は2~3日くらいでなおります。
  • 咳や鼻水がでる、下痢などの症状もでます。

■予防
しっかり手洗い!きちんとマスク!

  • ヘルパンギーナも、咳やくしゃみなどで感染する「飛沫感染」と、手などが触れることで感染する「接触感染」が主な感染経路です。
  • 回復した後も、便から2〜4週間はウイルスが排泄されますので、しっかりと手洗いすることが大切です。タオルの共有はしない方がいいですね。

■治療

  • ヘルパンギーナに効く薬、治療方法はないので、家で安静にすることが基本的な治療です。症状が重くなければ安静にしていることで回復します
  • 発症から3日間くらいは高熱が続き。子どもにとっては辛い状態です。水分補給と十分な睡眠、解熱剤等を服用することで、回復に向かいます。
  • 脱水症状がひどく、自分で水分補給が難しい場合は点滴治療を行います。

 

プール熱(咽頭結膜熱)

■プール熱(咽頭結膜熱)とは

風邪と似た症状の6月~8月頃までに多く発症するウイルス性の感染症です。「アデノウイルス」に感染することによって発症します。プールの水を介してヒトからヒトへ流行していくので「プール熱」と呼ばれています。15歳未満の子どもが発症することが多いのですが、大人も感染します。
夏の感染症!というイメージがありますが、プール熱は1年を通して、いつでも発症する感染症です。

■症状

  • 感染してから5~7日(潜伏期間)後に、高熱、のどの痛み、結膜炎などの症状がでます。
  • 「高熱」と「のどの痛み」だけという症状の場合、風邪の症状と似ているので風邪と間違えやすいです。
  • 高熱が続くと心配ですが、水分補給と尿がきちんと出ていれば大きな心配はないと言われています。

■予防
しっかり手洗い!きちんとマスク!

  • プール熱も、咳やくしゃみなどで感染する「飛沫感染」と、手などが触れることで感染する「接触感染」が主な感染経路です。
  • 手を介して目・鼻・口の粘膜にウイルスが付着し、体内に入り発症します。しっかりと手洗いすることが大切です。タオルの共有はしない方がいいですね。

■治療

  • ウイルスに感染しているかどうかは簡単な検査でわかりますが、プール熱に効く薬、治療方法はありません。家で安静にすることが基本的な治療です。
  • 発熱がみられる場合は、解熱剤。目の充血・目やになど結膜炎の場合は、炎症を抑える目薬を使います。

手洗い
これからの季節、エアコンが聞いたお部屋やプールなど、夏風邪の原因となるウイルスと触れやすい場所に行くことが多くなると思います。
夏風邪が怖いから外出しない!とはならずに、しっかり予防!ばっちり対策!の術を知り、楽しい夏の思い出をつくってください。

夏バテからの夏風邪

抵抗力が弱い子どもだけではなく、大人も夏風邪には気を付けてください。ウイルスは免疫力が低下しているときに感染しにやってきます。

暑さやエアコンのかけ過ぎによって体は疲労し、寝不足と食欲不振が続くと免疫力が低下します。それが「夏バテ」という症状です。夏風邪がひきやすい状態なので要注意です。

「夏風邪はお腹にくる」なんて言葉を耳にしたことがあると思いますが、これは夏に大暴れるする「エンテロウイルス」が関係しているからです。腸で繁殖し、発熱やのどの痛みにプラス、下痢や腹痛など腸の症状を発症します。

夏風邪をひかないために

エアコンで涼しい室内vsギラギラ太陽が暑い室外。このように気温と湿度の差が大きいと自律神経が乱れ、体温調節が出来なくなり免疫力は低下し風邪をひきやすくなります。
汗をかくのは良いのですが、脱水症状になりやすいので要注意!夏風邪は水分補給が大事です。
女性

簡単!夏風邪対策

・お部屋は適温!適湿!で体温調整をしてください。

・寝るときはお腹にタオルケット!お腹が冷えすぎると腸の動きが低下するので気を付けてください。

十分な睡眠!しっかり寝ることが体力をつけることへの第一歩です。

簡単!夏風邪予防

夏風邪の予防には、なんといっても手洗いうがいです。そしてあまり知られていないかもしれませんが目薬も予防になります。
夏風邪のウイルスは目から感染してくることもあるようです。目の表面を潤して洗い流すことが目的です。

免疫力アップ!

できればひきたくない夏風邪!ですが、ひいてしまうことってありますよね。

最後に、もし風邪をひいてしまったら・・・。体によい食材は沢山あるのですが、なかでもおススメの野菜3つを紹介して終わりたいと思います。
しょうが

しょうが

独特な香りと辛みがある「しょうが」には、体を温め血行を良くする成分と、免疫力や殺菌力効果のある成分が含まれています。
基礎体温が上がると免疫力も上がると言われています。「しょうが」は、パワーと免疫力をアップしてくれる野菜です。

ねぎ

強い香りのある「ねぎ」には、食欲を増進、体を温める、血行を良くする成分が含まれています。利尿や発汗の作用を促す効果と、強い殺菌力があるので、血液をサラサラにしてくれます。「ねぎ」は、風邪はもちろん健康にかかせない野菜です。

しそ

「しそ」には、発熱やせきを鎮める成分と、血の流れをよくする成分が含まれています。
血行の改善は基礎体温のアップに繋がりますので、免疫力も上がります。「しそ」は、身体を芯から温めてくれる優しい野菜です。

 

健康に気を付けてはいても、ひいてしまうのが風邪です。自力で治ることもありますが、長引いているかも・・・。ちょっと悪化したかも・・・。そう感じたら、病院に行くことをおすすめします。

この夏、元気でお過ごしください。

先生からのアドバイス

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