恵佑会第2病院がみんなの健康の悩みを解決します
朝になると部屋が冷え込んでくるこの時期、目覚めると布団をはだけていて、なんとなく体調が良くない…といったことがありませんか? 寝ている間に身体を冷やしてしまう「寝冷え」は、体調にさまざまな影響をもたらします。寝冷えの予防と快適な睡眠のためにできる対策をご紹介します。
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睡眠時に何らかの理由で必要以上に体が冷えてしまうのが「寝冷え」。寝冷えは身体にさまざまな変調をきたしてしまう可能性があります。
寝冷えによって発生しやすいのはこんな症状
・喉の痛み、咳、発熱、頭痛(風邪気味、あるいは風邪をひく)
・筋肉のこわばり、肩こり
・腹痛、下痢(急性腸炎)
たかが寝冷えと油断していると恐ろしいことに…!
これらの症状が慢性化したりすると、免疫力が下がったり、他の病気にかかりやすくなるなど、さまざまなリスクをもたらします。寒い季節だからこそ、寝冷えの防止と快適な睡眠に気を配る必要があるのです。
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睡眠時の身体の冷えを防ぐなら、厚着をして寝ればいいのでは? とつい考えてしまいますが、保温性の高いインナーやトレーナーを重ね着するなど、むやみに厚着をして布団に入ると、かえって逆効果になるケースもあります。
厚着をすることで体感温度が高くなり寝汗をかいてしまうと、今度はその汗が冷えて、結局身体が冷えることになってしまいますし、眠っている間に暑さ感じると無意識に布団をはねのけてしまい、結果的に寝冷えしてしまうことにもなりかねません。
ポイントは「汗が出ない」程度の保温
人間が睡眠に入っていく時、体温も少しずつ下がっていきます。その際、汗をかかない程度の適切な保温をすることで、快適な睡眠を保つことができるのです。
厚着をしないで冷えを防ぐには、部分的に身体を保温してくれるアイテムがおすすめ。
具体的には、「腹巻き」と「レッグウォーマー」です。
腹巻きは、厚着をすることなくお腹を冷えから守ってくれます。特に、トレーナーやTシャツなどを着ている場合、寝ている時に服がめくれてお腹が冷えることがありますので、腹巻きでその部分を補うのは効果的です。
腹巻きは、長時間身につけていてもかゆくならず、締め付けのきつくない製品を選びましょう。保温効果と通気性を両立させた高機能のものもあるので試してみて下さい。
また、靴下をはいて寝ると足から汗をかいてしまう場合は特に、レッグウォーマーがおすすめです。足首を保温することで冷え症を防ぎつつ、足自体はムレないので快適です。
筆者は数年前から冬場に腹巻とレッグウォーマーを装着して寝るようにしているのですが、寝ている時に過度な寒さや暑さを感じないでぐっすり眠れるので、この2つのアイテムはすっかり手放せなくなりました。ぜひ試してみて下さいね。
寝る時に身につけるもので対策するほかに、身体の内部から温めることでも、寝冷え対策ができますよ。身体が内側からあたたまると、よりスムーズに睡眠に入りやすくなり、快適な睡眠と疲労回復などにもつながります。
お休みの1時間前、適温での入浴を
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身体を内側からあたためるのに手軽な方法はやはり入浴です。
就寝の約1時間前までに、38〜40度の熱すぎないお湯に10分から20分程度つかりましょう。さらに、湯船のなかでゆっくり深呼吸すると、リラックス効果が高まって眠りに入りやすくなります。
ただ、寝る直前にお風呂に入ったり、極端に熱いお湯に入ったり、のぼせるくらい長時間湯船につかったりすると、布団に入っても寝汗をかいてしまって逆効果になることも。
身体を部分的に温める
また、時間のない時は足湯をしても良いでしょう。足で温められた血液が全身に行き渡り、血行促進にもつながります。
また、首もとをホットタオルや温熱シートなどで温めるのも効果的です。首のあたりは血管が多く集まっているので、温めると全身の血のめぐりがよくなります。
仕事のストレスや長時間のデスクワークなどでの疲労がたまっている時は、ストレスを緩和してリラックスすることも大切です。ホットタオルなどで目を温めてあげると、目の疲れとともにストレスも緩和され、身体もリラックスするはずです。
※ホットタオルは濡れタオルを丸めて電子レンジで加熱するだけで簡単にできますが、やけどに十分注意して下さい。
身体を温める食材を取り入れる
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「季節の野菜や果物は、その季節の身体にも良い」とよく言われますが、かぶ、里芋、ごぼう、大根、生姜など、冬にとれる根菜類は身体を温める効果が高いので、料理に活用したいところです。
そして、身体を温める効果が高いお肉といえば、羊の肉。北海道ではおなじみのジンギスカンは、冬の快適な睡眠にも効果的かも知れませんね。
そして、お休み前に手軽に身体を温めるには、生姜湯がおすすめ。すりおろした生姜にハチミツを加えてお湯を注ぐだけで出来上がり。レモンを加えてさらに飲みやすくするのも良いでしょう。冬場の冷えやすい身体を内側から温めてくれますよ。
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昼間は気温が上がっても、夜になると極端に冷え込む日が多くなります。布団に入った時と朝を迎えた時の温度差が激しいので、お部屋に冷気が入ってこないように対策することも大切です。
窓は外からの冷気が侵入しやすい場所。断熱効果のあるカーテンを設置して、就寝時にはきちんと締め切っておくのが効果的です。
また、ベッドや布団を敷く位置も、窓際や廊下側の扉のそばなど、じわじわと冷気が流れてくる場所を避けるようにしましょう。
身体の冷えを放置しておくと、睡眠の質が低下して体調に影響したり、十分な休息が取れず疲労が蓄積することにもつながります。適切に寝冷えを防ぎ、快適な睡眠で疲れを取って、寒い冬を元気に乗り切っていきましょう!
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