恵佑会第2病院がみんなの健康の悩みを解決します
ここ数日で、めっきり寒さが増した日本列島。12月18日には東京都心で、初氷が観測されました。北海道でも冷え込みが強く、道東では、19日に最低気温がマイナス20℃を下回る地方もあった模様です。そうなると、心配になるのは体調の変化。もしかしたら、寒さで抵抗力が弱まり、ウイルスに感染しているかもしれません。
冬場に注意したいウイルスと予防策をみていきましょう。
冬の時期になると、毎年「ノロウイルスで学級閉鎖」というニュースが流れます。ノロウイルスの主な症状は、激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、悪寒。また、38℃程度の発熱です。糞便中には、ノロウイルスのウイルス粒子が排出されているので、お子さんの看護にはくれぐれも注意が必要です。症状が激しい場合は、我慢せず早めに病院で受診しましょう。
【主な症状】
・激しい吐き気や嘔吐
・下痢
・腹痛
・悪寒
・熱(38℃程度)
ロタウイルスは、ノロウイルスに比べると知名度は低いですが「ロタウイルス性腸炎」という病気を引き起こします。「ロタウイルス性腸炎」の症状は、吐き気、嘔吐、水っぽい下痢。また、軽い発熱も出ます。冬場は、気をつけたいウイルスです。
【主な症状】
・吐き気、嘔吐
・水っぽい下痢
・軽い発熱
マイコプラズマという名前を、どこかで聞いたことあるのではないでしょうか。マイコプラズマは、「マイコプラズマ肺炎」を引き起こす寄生生物です。主な症状は、頭痛やのどの痛み、たんが絡まない咳、体のだるさなど。お子さんの咳が続いてだるそうにしていたら、マイコプラズマの症状かもしれません。大人が感染して重症化するケースもあるので、要注意です。
【主な症状】
・頭痛
・のどの痛み
・たんが絡まない咳
・体のだるさ
ウイルスを予防するには、日々の心がけが大切。小さなことをコツコツ積み重ね、本格的な冬の時期に向けて予防しましょう。
皆さんは、正しい手洗いの方法を知っていますか?ここで正しい手洗いの方法をしっかりおさえましょう。
新型インフルエンザ・季節性インフルエンザ・ノロウイルスや風邪などの感染予防の基本は「正しい手洗い」です。菌やウィルスの付着しやすい手指を良く洗うことは、もっとも簡単で有効な感染予防策なのです。ただ、効果的にキレイにするためには、押さえておくべきポイントがいくつかあります。
1. 石鹸と流水で洗う
水で洗っただけでは菌やウィルスは落ちません。でも、流水で、石鹸を使って強めにもみ洗いをすれば、短時間でほとんどの菌やウィルスを除けます。
ただし、洗面器などにためた水を使って洗っては意味がありません。一度落ちた菌やウィルスがまた手に戻ってしまう可能性があるからです。手洗いの際は、必ず流水を使いましょう。
2. 手の隅々までよく洗う
手のひらだけでなく、指先や指の間、手首など、洗い残しがちなところも意識して洗いましょう。爪が長いとそこだけ洗い残しやすいので、できれば爪は短くしておく方が理想です。短くするのが難しい場合は、爪ブラシを使って爪の間もしっかり洗うようにしましょう。
3. 手洗い後は、ハンドケアもしっかりと
手洗い後のハンドケアも大切です。手が荒れると、細菌やウィルスがつきやすく、洗っても落ちにくくなるからです。
特に注意が必要なのは、感染予防のため手洗いとともに使われることの多い消毒用のアルコール製剤。これには皮膚を乾燥させる作用があるため、手荒れしやすいのです。
手を洗ったあとは、ハンドクリームやオイルなどをていねいに塗って、しっかり皮膚を保護するようにしましょう。
引用:石鹸百科
爪ブラシを使うと、かなり細かい所まで綺麗になります。洗面所には必ず置いておきたいアイテムですね。
【洗面所に置きたいアイテム】
・爪ブラシ
・石鹸(薬用でなくてもOK)
・清潔なタオル
・ハンドクリーム
お子さんがウイルスに感染し、吐いてしまうケースがあるかと思います。片づける時には、使い捨てのビニール手袋を使い、接触による感染を防ぎましょう。吐しゃ物には、ビニール袋をかぶせるのが有効です。使い捨てのビニール手袋は百均に売っていますので、ストックしておきましょう。
乾燥した空気は、ウイルスの温床となります。加湿器を設置して、ウイルスを防ぎましょう。空気中の水分で喉や鼻の粘膜が潤い、いがらっぽさが解消されます。アロマオイルを入れるタイプの加湿器なら、リラックス効果も期待できます。
デパートや遊園地や映画館・・・家族で人の多い場所に出掛けていませんか?混雑している場所に行くと、ウイルスに感染した人と接触する機会が増えてしまいます。感染率が高まりますので、必ずマスクを着用しましょう。また、疲れている時は、いつもより抵抗力が弱まっています。なるべく混雑している場所は避けましょう。年末は帰省ラッシュで電車やバスも混みあいます。空いてる時間帯や曜日に移動したいですね。
以上がウイルス予防策【まとめ】でした。
では、「健康管理のプロ」は、実際にどうやってウイルスを予防しているか気になりませんか?患者を治療する看護師さん、保健師さんは何か特別な秘訣を知っているかもしれません。
今回お話を伺ったのは、看護学校非常勤講師やセミナー講師、健康相談等を全国各地で行っている野原暁美さんです。女性や子どもの心と体に関する現状に問題意識を持ち、人々の心と体が本来持っている最適な状態になるためのお手伝いをされています!
ウーマンライフアドバイザー 野原暁美さん
ホームページ:http://blue-cloto.com/
冬になり、インフルエンザが猛威をふるう季節になってきました。先⽇朝の番組で、「殺⼈ウイルス」と紹介された【⾹港A型】の⼀種である「H3N2亜型」が上陸する恐れがあるそうです。⽇本とは季節が逆の南半球オーストラリアでは、約21万⼈の⽅々が感染して、546⼈の⽅が亡くなっています。インフルエンザワクチンを⽋かさず打つという⽅も多いと思いますが、今年は初期の培養がうまくいかず、いつもよりワクチン供給量が少ないそうです。12⽉半ばには供給が追いつくらしいですが、このような情報を聞くと、⼼配になりますよね。
しかし、冷静になって考えて欲しいことがあります。あなたの周りに、
1)⼀度もワクチンを打っていないのにインフルエンザに罹らない
2)毎年ワクチンを打っているのにインフルエンザに罹る
という⼈はいませんか?
これを理解するためには、「感染」と「発症」の違いを知る必要があります。例えば、「HIVウイルス」に感染しても、ただちに「エイズ」を発症するわけではありませんよね?同じように、インフルエンザに感染しても、体内でウイルスが増殖できなければ「発症」しないのです。こうした、感染しているのに症状がでないことを「不顕性感染(ふけんせいかんせん)」と⾔います。⾎液中の抗体を調べて初めて、インフルエンザに感染していたとわかるケースです。
感染しても発症しない(症状が出ない)⼈と、発症してしまう⼈。その違いは何か?それは「免疫⼒」なのです。免疫⼒が⾼い⼈の体内では、ウイルスはうまく増殖できないのです。ワクチンを打っても感染し、症状が出る⼈は「免疫⼒」が残念ながら低いのです。⼀⽅、ワクチンを打っていなくてもインフルエンザに罹らない、⼜は罹っていたとしても気がつかないほど軽い⼈は「免疫⼒」が⾼いのです。もし殺⼈ウイルスの⽇本上陸やワクチン不⾜を恐れる前に、⾃分の免疫⼒を⾼めようにすることが「最⼤の防御」です。免疫を⾼めるために、私が普段気をつけていることをいくつかご紹介しようと思います。鍵は、何か特別な⾷品を摂るというより、「免疫を下げる」ことをしないということです。
①疲れすぎないよう、家事や仕事と休養のバランスをはかる
働くママは⼤忙しで、つい⾃分の事は後回しにしやすいものです。⾃分にとって「⻩⾊信号」のサインを知り、それが現れたら休養を最優先にするようにしています。ちなみに、腰が痛くなるのが私の「⻩⾊信号」です。
②体を冷やさない
冬でも冷たい飲み物を飲んだり、アイスを⾷べる⼈が増えていますが、レストラン等では氷抜きのドリンクを頼んだり、朝⼀番の⽔分は⽩湯にするなど、体に⼊れるものにも気を使っていますし、ファッションも重ね着を楽しんだり、貼るカイロをつかうなど、⾎液循環を良好にするようにしています。
③腸内細菌を元気にする⾷事をする
⼈間の免疫の7割は腸管免疫が担っています。腸内細菌達が悪⽟優勢にならないように、安易な薬(抗⽣物質)の服⽤はしないよう、精油(アロマオイル)でのケアやなるべく栄養価、特にミネラル豊富なお野菜を⾷べるようにしています。盲点になりやすいのは保存料などの添加物で、雑菌が繁殖できないようにする保存料は、腸内の善⽟菌も増えにくくしてしまいます。また、抗菌がもてはやされていますが、抗菌剤も腸内細菌たちにダメージを与えてしまいます。私は、腸内環境を善⽟菌優勢にするのと同時に、それにダメージを与える物質をなるべく摂らないというプラスマイナスを考えながら⾷事をしています。
私も最近では、飲み物は「氷抜き」とオーダーするようにしています。
日頃から気をつけていても、お子さんや旦那さんが⾵邪をひいてしまいということもありますよね。
家庭内感染を防ぐためにどうすればいいのでしょう?
ツバや咳など「⾶沫感染」と、ウイルスが直に伝わる「接触感染」がありますが、家庭内ではどちらも起こりやすいですよね。濃厚接触しやすい環境ですから、「感染」を防ぐのは難しいです。これも先ほどお話したのと同じです。「感染」しても「発症」しない免疫⼒をつけることが最⼤の「予防」になります。夫なら、やはりストレス過多の時代ですから、そのコントロール(だからといって、お酒や⽢いものにすぐ⾛るストレス解消法がおすすめとは⾔えませんが)と休養、⼦どもなら、「⾷べる」「出す(排泄)」「遊ぶ」「寝る」が普段からきちんとできていることが⼤切です。
私の3番⽬の⼦どもが、週明けには⼩学校受験という時に保育所でインフルエンザが⼤流⾏したことがあります。同じ保育⼠の両膝に乗って遊んでいたお友達がインフルエンザになり、娘は濃厚接触者として恐らく「感染」していたと思います。しかし、普段からおやつではなくご飯をよく⾷べ、毎⽇外でいっぱい遊び、便秘もなく夜はぐっすりと眠る我が⼦の⼒を私は信じていました。念のため疲れさせないようにと、週末は家庭内で過ごし、早寝早起きと体を冷やさないように気をつけました。彼⼥は「発症」することなく無事に受験することができました。20数名中、14⼈と、過半数以上がインフルエンザに罹ったのに、ワクチンを受けていない娘に症状が出なかったのは、彼⼥の「免疫⼒」のおかげです。家族が⾵邪やインフルエンザになったら、普段以上に「免疫を下げる」ような、夜更かし、過労、暴飲暴⾷を避け、「免疫を上げる」ような、⾷事やリラックスを⼼がげると良いと思いますよ。
高価なサプリメントを飲んだり、特別なものを食べるよりも日頃から「免疫を下げない」ことが大切なんですね。
これで良く分かりました。実践してみます。ありがとうございました!野原さんのお話をもっと聞いてみたい!という方は、無料メール講座がありますので、ぜひチェックしてはいかがでしょうか。
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最初は軽い風邪でも、重症化すると脱水症状や肺炎を引き起こします。疲れていないのに、「体がだるい」「熱が下がらない」という症状が続く場合は、お早めに病院へ!
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